BLOG ヒラノの考えごと

これを読んで私たちは何を思えばいいだろう。2017/06/10

今日は記事だけ載せます。

今回もちゃんと読んでもらいたいなと感じたので全文載せておきます。涙

 

夫急死に認知症の妻、なす術なく衰弱死 飼い犬は彼らを食べて飢えをしのぐ

(スペイン)2017/06/08 19:06


地中海西部のバレアレス海に浮かぶスペイン・マヨルカ島のリュグマジョーに、家族に頼ることなく2人だけで暮らしていたという共に75歳の老夫婦(名前などは明らかにされず)。

地元メディア『Diario de Mallorca』が報じたところによれば、妻のアルツハイマー型認知症は重く夫はひとりでその介護にあたっていたもよう。

近頃まったく音沙汰がないことを心配し、先月下旬に彼らの自宅を訪ねてみたのは娘であったが、その目に飛び込んできた光景は彼女の想像した“最悪の状況”をはるかに超えたものであったという。

通報を受けて駆け付けた地元警察と検死当局は、損傷が激しい老夫婦の遺体に関して「夫婦が死亡したのは少なくとも2か月前で、夫が先に自然死を遂げ、重い認知症ゆえ自身の身の回りのことが何らできなくなっていた妻も数日後に死亡したと考えられる。

外部侵入者や事件性を疑うべき点はない。

さらにペットの犬が飢えをしのぐため2人の遺体を食べたと考えられる」との結論に至った。老夫婦はそれまで5頭の犬を飼っており、うち2頭はつながれたまま餓死していたが、残る3頭は2人の遺体を食べることで2か月間生き延びたと考えられるというものであった。

老夫婦の2人暮らし、かつ片方が認知症を患っているという例は非常に多い。

また防犯のため、寂しさを紛らわし笑顔になれるといった理由から犬を飼っている世帯もあるだろう。

進行した認知症患者にとっては目の前で家族が体調不良を訴え倒れたとしても、それがどのような状況で自分には何ができるのかを認識することは難しく、救急車を呼ぶには至らないという現実を示す典型例といえる。

こうした老夫婦を離れたところから見守る家族は、健常である親が急に倒れたら(亡くなったら)認知症を患った親やペットはどうなるのかを普段から考えておかなければならない。

また記者の親類である重い認知症患者は空腹を感じてしきりに何かを口に運ぼうとするが、ティッシュペーパーやヘアクリームなどを食べてしまうため目が離せない。

そして性格が豹変したかのように突然みせる強い攻撃性にも泣かされることがある。

離れた家族はそうしたトラブルについても理解し、介護する側の親に常に存在する不安、恐怖、強すぎる我慢といったものにも真剣に向き合う必要があるだろう。

画像は『Euro Weekly 2017年5月25日付「Elderly couple’s bodies found partially eaten by pet dogs in Mallorca」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

 

これを読んで私たちは何を思えばいいだろう…。

今日は記事だけ。涙