BLOG ヒラノの考えごと

長生き。2017/04/09

先日会いに行ったのは、田舎のばあちゃんのお姉さん。今年で94歳。

うちのばあちゃんは子供が4人いて、孫が8人いた。

お姉さんは子供が1人いたけど、若くで亡くなり、ずっと一人暮らしだった。

 

ばあちゃんが認知症になり、私が田舎で一緒に住むことを決めたあの時期…
一人暮らしも長いし、お姉さんも一緒に住まないかと声をかけたことがあった。

 

年をとって、不安なことも多いけど
住み慣れた家、息子との思い出が残る家でいたいから、このまま一人で生活すると話していた。

 

それから5年くらいは一人で生活できていたが、軽く認知症が入りはじめたとのことで、他の親戚が手続きをして施設に入ったと聞きました。

先日久しぶりに会いに行ったとき
こんなことを話していた。

 

長生きさせてもらって

みんなに協力してもらって

施設の人にも良くしてもらって

いうことやないんやけど…

旦那が死んで
息子が死んで
弟も妹も死んだやろ。

長生きできていることはありがたいけどな

やっぱりさみしいな。

…と。

 

背中をさすりながら
そうやな。
としか言えなかった。

 

私も今は叔父の介護中だから、軽々しく
じゃあ一緒に暮らそうかとも言ってあげられない。

 

どんな言葉が励ましになるだろうと考えたけど…

 

その寂しさの長さと深さを考えると、気の利いた言葉さえ出てこなかった。

 

また会いに行こう。

ワタシにはそのくらいしかできそうにない。

 

 

一緒に桜餅を食べた。
昔の懐かしい話を一緒に繰り返しした。

 

見送らなくていいよと言ったけど、
また顔見せてよ。
元気でやんなさいよ。
またね。またね。
そんなことを何度も言い
施設の窓からずっと手を振っていた。

この日は

長く悲しみや寂しさを持ちながらも
生きる強さ
そんなものに触れると共に

なんて言っていいのかわからないけど
すごく考えさせられる何かに触れた気がしまさした。

 

でもかわいかったな。