BLOG ヒラノの考えごと

ササイなキボウ。2017/03/02

些細な希望を聞き入れる難しさ。

施設で働いていると

「桜が見たいから近くの公園に一人で散歩に行ってきます」
「今日はハンバーグが食べたいから一緒に食べに行こうよ」

そんななんでもないちょっとした希望…

「わかった 気をつけていってらっしゃい!」
「いいね じゃあ今から行きましょう!」

そう…言ってあげられないことが多い。

また行きましょうねとか…
今度ご家族と行けるといいですねとか…
なんの約束にもならない言葉を返し、
行きたい気持ちに添えない言葉でその場を流す。
スタッフとしてはツライ部分でもあります。

やはりスタッフかご家族の付き添いがないと出ることができない施設がほとんどです。

施設の方針・日々の忙しい流れ・施設長や上司の考えもあるので、ケアプランやケア会議で決められた内容にそって、毎日同じ介助が繰り返し行なわれる。

それは入居者さんの安全やスタッフの人数、施設の決まりもあるから仕方ない。
やはり家ではなく、施設だから。
どんなに高いお金を払って入っても、なんでもOKの施設はそんなにないと思う。

でも、

その中で施設側も自分たちが大切にしている部分はこんなところです!とできる範囲で工夫している。

現場のスタッフも一生懸命考えてる。

本当にいろんなカラーの施設がある。

だから入るまでに

・自分たちに合う施設はどんなところか
・これだけは自由にしてあげたい
そんな自分たちの気持ちや思いみたいなものをちゃんと自分たちで理解しておいて、少しでもそれに添う場所を見つけてほしいと思います。

楽しく話し合って、書き出して、調べて、見に行く。

1週間の旅行じゃないから、長く住んでいてもここに入ってよかったと言える場所を選んでくださいね。

とくにこだわりがなければ、安く入れる・すぐに入れるを優先するのもいいと思います 笑

わたしは施設に入ることをオススメする派だけど、入ってから生活がツラくなるようなことは悲しいから、自分たちでちゃんと選んで決めること。

入るまでの過程を大切にしてほしい。

それだけは伝えたいなぁと思います。