昨日は家で家族をみる中で大切だなと感じたことの一つを書いてみました。
本人を認め、仕事を与え、できるだけ奪わない。
これが家じゃなく施設ではどうだったか。
認知症のばあちゃんを家で介護するとき、全てにおいて自分達家族が責任を負う覚悟でいました。
そのことで、決まりはなく自由にできることが多かった。
好きな所に行けばいい、汚れてもいい、二度手間になってもいい、怪我をしてもいい。
近所の人に迷惑をかけない程度に
安全よりも本人の思いを優先していました。
でも施設では…
やはり入居者さんの安全は一番といっていいほど重要なことになります。
そして本人の思い以外に預けているご家族の思いも大切になります。
本人のためにと思って実施しても、
どうしてこんなに沢山スタッフの方がいるのに転んでしまったのか…
高いお金を払っているのに雑用をさせるのか…
などなど
色々な意見を持ったご家族がいます。
認知症がすすまないようにとか、ご本人の自由を優先しましたと説明しても ダメなご家族もいらっしゃるし、ましてや怪我をした後に報告する過程で説明では納得してもらえなくても当然です。
ご本人やスタッフの思いより、ご家族の意見が優先されることも少なくないのではないでしょうか。
だから入居者さんのためにやってみたい!と思っても、現場のスタッフの判断で行えないことばかりなのも確かです。
やる事と時間に日々追われる業務。
それと責任問題。
そういうことを考えるとなかなか自分の思いを行動に移すのが難しい。
それが施設の少し悲しいところでもあります。
やってあげたいけど出来ない。そんなジレンマと葛藤するスタッフも沢山いると思います。
もちろん!
色々なことが自由な施設もあります。
神奈川県の藤沢だったか…そういったことが嫌で自分で施設を立ち上げた方もいらっしゃいます。
テレビかYouTubeで見たんですが、理想に近い施設だなぁと思って見たのを覚えています。
実際にスタッフ側の自己満足ではなく、
入居者さんを一個人として尊重し、自由に介護を提供する。いいですね。
どんな施設も良い面・悪い面は必ずあります。
入る本人にとっては毎日の生活の場になるので、できるだけ本人から色々と奪ってしまわないような、その人にあった施設を探してください。
入る人とその家族にとって大切にしたい部分は何だろう。
自由度・安全面・金銭面・設備… ??
優先順位をちゃんとゆーっくり考えてから探すといいかもしれませんね。
ヒ