介護から離れ、紹介してもらったキッチンスタジオで働くことになる。
そこで出会ったスタッフの人たちは みんな個性的で 驚くほどタイプもバラバラ。
なんでもできる落ち着いた大人な女性もいれば、若いカメラマン志望の人たちもいる。
仕事の中での会話は 自然と写真がらみの話題が多く、写真好きの私にはワクワクする要素が盛り沢山の職場だった。
また、そこで日々出会う料理家の方々にもかなり影響を受けた。
色々な人が各々のこだわりを持って料理をしていてカッコよかった。
その頃から家で介護食の勉強をスタートした。
介護食に興味を持ちはじめたことで
施設で提供している食事内容や嚥下状態に合わせた食事形態、それを食べるお年寄りの人たちを実際に見たいという思いが強くなる。
腰の痛みも和らいできて…また介護やりたい病が。
お世話になったスタジオを辞めて
有料老人ホームに勤務する
そこは施設内に季節に合った花が沢山飾られ、庭にも多くの草花があり空間自体が癒される施設だった。
食事もこだわりがあり勉強になった。
入居者の方は皆さん落ち着いていて
スタッフの人たちもみんな穏やかで優しかった。とても働きやすい環境だった。
同時期に…
ある人との出会いがあった
スタジオで仕事をしているとき
撮影用に作った一杯の味噌汁をいただいた。
その一杯がグッときた
本当に美味しかった
料理を教えてもらわなくてもいい。
その人がつくるところを時々でいいからそばで見たいと思った。
その方にお願いをしてアシスタントの一人に入れてもらった。
私は料理は得意ではないのでお家で一緒にいることが多いが、そばにいるだけで自分も料理に興味を持ち続けられる。そんな人だ。
子どもさんのためにつくる離乳食がすごく勉強になる。
離乳食と介護食は見た目は少し似ている。
でも違いも多く、共通点も多い。
施設の人たちに理解していただいていたおかげで、派遣というかたちで勤務しながら、その方とも会うことができるありがたい環境ができた。
というタイミングで…
叔父が癌に。
一人で生活できなかくなってきたと…
辞めて大阪へ戻ることに決めた (涙)