ヒラノのモウソウ

マツコ徘徊2017/02/19

「もし好きな人の介護をすることになったら②」
~マツコさん認知症一人暮らし編~

もしワタシのスキなマツコさんが一人暮らしで認知症になったら…。
ヘルパーとして訪問してみましょう(妄想)

マツコ「あぁ、新聞読んでもよくわからないし…面白くないわね。散歩でも行こうかしら」

マツコ「あらっ⁉︎ ここはどのあたりかしら?」

3時間経過。

・・・・・・・・・・
ヘルパーとしてご自宅に伺うとマツコさん不在。事務所に連絡。

ヒラノ「マツコさんがまたお家にいらっしゃらないので、今どの辺りか携帯に転送してください」

今日はとなり町か…お迎えに行こう!

これのおかげでわかりました。

マツコさんは徘徊で外に出る頻度があがってきたので、ご家族と相談して靴底にGPSが入ったスニーカーを購入。
管理はヘルパーの事務所が行うということになっている。

マツコ「なんか疲れた。そろそろ帰りたいわ…あの人に聞いてみようかしら。
すみません。〇〇町ご存知ですか?」

マツコ「……ジジイ。ボケてるな 」

ヒラノ到着。
あ、マツコさん いたいた。
誰かと話してるけど…
家に帰れない不安から怒りっぽくなってきたのかな。

よし  お声かけしよう❤︎
ヒラノ「マツコさん。こんにちは」
マツコ「あら、あんた誰だったかしら」
ヒラノ「ヒラノです」
マツコ「ちょっと知らないわね。私はこれから行く所があるからどいてくれるっ‼︎」

あらら やっぱり怒ってる。
不安だったんだな。

ヒラノ「マツコさん この顔 見たことありません?
いつもご飯のお手伝いをさせていただいているんですよ。
今、ちょうどマツコさんのお家に行ってご飯を作ろうと思っていたところなんです。
一緒についてきてもらえませんか。お願いします。
そろそろネコの“コテツ”もお腹をすかせてると思いますよ」

マツコ「あんたコテツのこと知ってんの? 私のウチに行くのね?   場所はわかるの?」
ヒラノ「はい。わかります」

マツコ「じゃあいいわよ。一緒に行きましょう」
ヒラノ「ありがとうございます」

一緒に手をつないで帰りました。
めでたしめでたし。

終わり

〇強引に行きましょう‼︎  戻りますよ‼︎などと 手を引いたりするとさらに怒ってしまうことが多いです。
知らない人に無理やり連れていかれるようで恐くて不快なんでしょうね。私でも嫌です。

毎日出会っていても、相手にとって自分は毎回知らない人。そう思って対応することも大事だと思います。
少しトークに時間をとっても、
私は覚えていないけど…この人は私のことを知っている人なんだ。一緒にいても大丈夫かもしれない。と まず思ってもらうこと。

今回はネコの名前を出しましたが、子供さんや旦那さん・奥さんの名前など把握しておいてお話しすることがよくあります。
その方が安心するキーワードを使って話し、柔らかい表情で接すること。
まず恐怖心を安心感に変えることがお互いに嫌な思いをせずに介助を行う大切なことだと思います。
〇徘徊グッズは色々な種類があります。
ここで登場したのはGPSシューズ「魔法の靴」という靴です。
また後日、介護グッズの中で詳しく良さや注意点などお話ししますね。

マツコさんごめんなさい 苦笑