BLOG ヒラノの考えごと

どう守るかを考えなくては…。2017/05/08

先日病院に車が突っ込んでけが人がでましたね。
運転していた人は76歳の女性。

「またか」と思ってしまうほど、このような事故が増えていますね。

 

今回の方は運転機能に支障をきたす疾患(認知症等)はないと報道されていました。

 

しかしある程度の年齢になれば、

歳を重ねるごとに身体機能や判断力が衰えるのは、事故を起こした人だけではなく、みんながなること。

 

それは周囲だけではなく、やっぱり自分自身が理解しておかなくてはいけない。

 

自分だけは大丈夫。

その自分への思いが一番こわい。

高齢・認知症。

家族が24時間見張り、家に閉じ込めてしまう。
それは悲しいし、しんどい。

止めるのもやめさせるのもなかなか難しい。

辞めさせたり取り上げた後、その人の生活はどうなるだろう。それも心配。

 

でも…

全く関係のない人を巻き込んでしまい、怪我をさせてしまったり、命を奪ったりということを考えると許せない。

 

本当は…

歳をとっても、認知症になっても

外に出たい、自由に歩きたい、車に乗りたい、好きにしたい。

人として当たり前のこと。

周囲としては、できるだけ守ってあげたい。

大切なものを取り上げるのは、取り上げるほうも辛いから。

 

いろんな感情が混ざりますね。

難しいと感じるのは…

・本人の自由や人権の確保。

・その人を介護する家族の安定した生活や心身の健康。

・他人への迷惑や被害の防止。

 

どれも大切なことなのに、どれかを守ろうとするとどれかにシワ寄せがいく。

 

誰しも、自分が誰かを傷つけようと思っているわけではない。

その人たちなりに、これまで通り一生懸命生活しているだけ。

 

その部分も理解しなくてはならないし、

事故で悲しい思いをする人も出したくない。

何がいいとか悪いとかよりも

どうするかをもっともっともっと具体的に、本格的に社会全体で考えなければならない時なのでしょうね。

 

これからさらに

私たちが経験したことがない超高齢社会・認知症社会になると言われているのに、こんなにゆるい感じで話し合っていたら、悲しいことはもっと増えてしまうんだろうな。

 

そろそろ

自分には関係ないと思わずに

今以上に 何をどう守るべきかを、みんなが真剣に悩まなくてはいけませんね。